「寝返りを打つたびにベッドがギシギシ鳴って気になる…」
「フレームとマットレスのどちらから音が出ているのか分からない…」
「自分で直せるのか、それとも買い替えたほうがいいのか判断できない…」
ベッドのきしみ音は、フレームの接合部だけでなく「すのこ・脚・床・マットレス」など、さまざまな場所から発生する可能性があります。
そのため、いきなりネジを締めたり部品を交換したりするのではなく、まずは音が出ている場所を切り分けることが重要です。

僕自身、家具の買取前確認や販売前クリーニングの際に、ベッドフレームのガタつきや接合部、すのこの状態などを確認してきました。
ベッドの異音は、発生場所によって家庭で改善できるケースと、修理や買い替えを考えたほうが良いケースがあります。
そこで本記事では、まず「ベッドがギシギシ鳴る主な原因」を整理したうえで、「音の発生場所を見分ける方法」から「自宅で試せる対処法」まで分かりやすく解説します。
- ベッドがギシギシ鳴る主な原因
- フレームから音が出る仕組み
- すのこがきしむ原因
- 脚や床から音が出るケース
- マットレス自体が鳴っている可能性
- 音の発生場所を見分ける方法
- 自宅で試せる対処法
- やってはいけない対処
- 修理や買い替えを検討する目安
ベッドがギシギシ鳴る5つの主な原因

ベッドのきしみ音は、必ずしもフレーム本体だけが原因とは限りません。
まずは、どのような場所で音が発生しやすいのか全体像を確認してみましょう。
| 番号 | 原因 | 起こりやすい状態 | 注意度 |
|---|---|---|---|
| ① | フレームの接合部が緩んでいる | 寝返りや乗り降りで音がする | 中 |
| ② | すのこや床板がこすれている | 体を動かすと細かくきしむ | 低〜中 |
| ③ | 脚のガタつきや床との接触 | ベッド全体が揺れる | 中 |
| ④ | マットレス内部から音が出ている | フレームを外しても鳴る | 中 |
| ⑤ | フレームや部材が劣化・破損している | 大きな音や沈み込みがある | 高 |
原因①:フレームの接合部が緩んでいる
ベッドフレームを固定しているボルトやネジ、金具にわずかな緩みが生じると、荷重がかかった際に部品同士が動いてきしみ音につながります。
音が出やすい場所
- ヘッドボードとサイドフレームの接合部
- サイドフレームとフットボードの接合部
- 中央の補強フレーム
- 脚を取り付けている部分
- 金属製の固定金具周辺
気づきやすい症状
| 状態 | 音の特徴 |
|---|---|
| 寝返りを打つ | ギシッ、ミシッと単発で鳴る |
| ベッドに座る | 荷重をかけた瞬間に鳴る |
| フレームを揺らす | 接合部付近から音がする |
| 長期間使用している | 以前より揺れが大きい |

ベッドフレームを確認する際も、見た目に問題がなくても接合部分を動かすとガタつきが見つかるケースがあり、特に組み立て式ベッドは固定部分の状態確認が重要でした。
原因②:すのこや床板がこすれている
すのこベッドでは、「すのこ」と「フレーム」が接触する部分や、すのこ同士がわずかに動くことで「ギシギシ」「キュッキュッ」といった音が発生することがあります。
こんな状態で起こりやすい
- すのこがフレームに直接乗っている
- すのこの位置がずれている
- 木材が乾燥してわずかに変形している
- 荷重をかけたときだけ床板が動く
- すのこや受け桟に割れや反りがある
フレーム音との違い(すのこが原因の可能性が高い音)
- マットレス中央付近を押すと鳴る
- 寝返りの位置によって音が変わる
- フレームだけ揺らしても鳴らない

販売前の家具チェックでは、すのこを一度外すと、接触部分にこすれ跡や削れが見つかることもあり、音だけでは判断しにくい場所のひとつです。
原因③:脚のガタつきや床との接触
ベッドの脚が均等に床へ接していない場合、体重移動によってベッド全体がわずかに傾き、脚やフレームから異音が発生することがあります。
確認したい状態
| 確認場所 | 起こりやすい症状 |
|---|---|
| ベッドの脚 | 1本だけ浮いている |
| 脚の固定部 | 手で触るとグラつく |
| フローリング | 荷重で床側が鳴る |
| ラグ・マット | 脚の高さに差が出ている |
床が音源になるケースもある
ベッドそのものではなく、フローリングや床材が荷重によって動き、ベッドが鳴っているように聞こえる場合もあります。

特にベッドを置く位置によって音の大きさが変わる場合は、フレーム以外が音源になっている可能性も考えられます。
原因④:マットレス内部から音が出ている
コイルを使用したマットレスでは、内部構造の摩擦や経年変化によって、体を動かしたときに音が出ることがあります。
マットレスが原因かもしれない症状
- 特定の場所を押すと音がする
- 寝返りに合わせて音の位置が移動する
- フレームを揺らしても音がしない
- マットレス単体でもきしみ音がする
フレーム音との切り分けが重要
マットレスの上から音を聞くだけでは、下にあるすのこやフレームの音が響いている可能性があります。

リユース現場でも、家具の異音確認では部品を分けて動作を見ることで、どこから音が出ているのか判断しやすくなるケースが多くありました。
原因⑤:フレームや部材が劣化・破損している
長期間使用したベッドでは、木製フレームのひび割れや金属部品の変形、すのこの破損などが異音の原因になることがあります。
注意したい症状
- フレームに目立つ亀裂がある
- すのこが割れている
- 中央部分が大きく沈む
- 金属フレームが曲がっている
- 脚の付け根が破損している
- 荷重をかけると急に大きな音がする
単なる「きしみ」と判断しないほうがよい状態
「バキッ」「パキッ」と大きな音が繰り返す場合や、寝たときにフレームが大きく沈み込む場合は、構造部品に負担がかかっている可能性があります。

このような状態では、きしみ音だけを消そうとせず、破損や変形の有無を確認することが重要です。
ベッドのギシギシ音を改善する5つの対処法

ベッドのきしみ音を改善するときは、手当たり次第に部品を調整するのではなく、音の発生場所を特定してから順番に対処するのがポイントです。
まずは、対策の優先順位を確認してみましょう。
| 優先度 | 対策 | まず確認すること | 難易度 |
|---|---|---|---|
| ① | 音の発生場所を切り分ける | フレーム・すのこ・マットレス | 低 |
| ② | ネジやボルトを確認する | 緩み・ガタつき | 低 |
| ③ | 接触部分の摩擦を確認する | すのこ・床板・金具 | 低〜中 |
| ④ | 脚と床の安定性を確認する | 浮き・傾き・床の状態 | 低 |
| ⑤ | 修理・部品交換・買い替えを判断する | 割れ・変形・劣化 | 中〜高 |
対策①:音の発生場所を順番に切り分ける
最初に行いたいのは、マットレス・すのこ・フレーム・脚のどこから音が出ているのかを確認することです。
確認する順番
- マットレスの上から場所を変えて軽く体重をかける
- ベッドの四隅や中央部分を順番に押す
- フレームを手で軽く揺らす
- 可能であればマットレスを外してフレームを確認する
- すのこや床板を押して音の有無を確認する
音源を見分ける目安
| 確認方法 | 音が出た場合に疑う場所 |
|---|---|
| フレームを揺らす | 接合部・脚 |
| すのこを押す | すのこ・受け桟 |
| マットレス単体を押す | マットレス内部 |
| ベッド全体を移動すると音が消える | 床・設置状態 |

リユースショップでも、異音がある家具は一部分だけを見るのではなく、荷重をかける位置を変えながら確認することで原因を絞り込みやすくなります。
対策②:ネジやボルトの緩みを確認する
音がフレームの接合部分から聞こえる場合は、固定しているネジやボルトに緩みがないか確認します。
確認ポイント
- 四隅の接合部分
- ヘッドボード周辺
- 中央補強フレーム
- 脚の取り付け部分
- 金属製ブラケット
NG/OK
| NG | OK |
|---|---|
| 音がする場所を確認せず全部強く締める | 緩んでいる部分を順番に確認 |
| サイズの合わない工具を使う | 適合する工具を使用 |
| 力任せに締め続ける | ガタつきがなくなる範囲で調整 |
ネジやボルトは締めすぎると、木材側のネジ穴や金具に負担がかかる場合があるため、無理に力を加えないことも大切です。
ベッド以外の家具でも、ネジや接合部の緩みはきしみ音の原因になるため、椅子のギシギシ音についても確認したい方は、こちらの記事も参考になります。
対策③:すのこや接触部分の状態を確認する
すのこや床板付近から音がする場合は、部材のズレや接触状態を確認します。
チェックリスト
- □ すのこが正しい位置に収まっている
- □ すのこ同士が不自然に重なっていない
- □ 受け桟から外れていない
- □ 割れや大きな反りがない
- □ フレームとの接触部分に異常がない
やってはいけないこと
原因を確認せず、木材や金具へ大量の潤滑油を吹き付ける方法は避けたほうが無難です。
寝具への付着や汚れにつながる可能性もあるため、使用する場合はベッドメーカーの取扱説明書や指定方法を確認してください。

販売前クリーニングでも、家具は汚れを落としたあとに接合部や床板の状態を確認すると、単なる汚れではなく摩擦跡や部材のズレに気づけることがありました。
対策④:ベッドの脚と床を安定させる
ベッド全体が揺れる場合は、すべての脚が床へ均等に接しているか確認します。
まず確認すること
- ベッドを軽く揺らしてガタつかないか
- 脚が緩んでいないか
- 1本だけ床から浮いていないか
- ラグやカーペットで段差ができていないか
- 床自体から音が出ていないか
設置場所を変えて確認する方法
可能であればベッドを少し移動し、同じ動作をして音の変化を確認します。

設置位置を変えるだけで音が弱くなる場合は、ベッド本体ではなく床や設置状態が影響している可能性があります。
家具の脚と床の接地によるガタつきについては、ダイニングテーブルを例にしたこちらの記事でも詳しく解説しています。
対策⑤:破損がある場合は修理・買い替えを検討する
ネジを確認しても大きなガタつきが残る場合や、フレーム・すのこに破損がある場合は、無理に使い続けないことが大切です。
修理や交換を検討したい目安
| 状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| ネジの緩み | 家庭で確認しやすい |
| すのこの軽いずれ | 位置を確認 |
| すのこの割れ | 部品交換を検討 |
| フレームの亀裂 | 修理・交換を検討 |
| 金属部品の変形 | メーカーや販売店へ相談 |
| 大きな沈み込み | 使用を控えて状態確認 |
無理に使わないほうがよい状態
- フレームが大きく割れている
- すのこが複数箇所で破損している
- 脚の付け根が外れかけている
- ベッド全体が大きく傾いている
- 荷重をかけるたびに破裂音のような大きな音がする

店頭で家具の修理判断をする際も、簡単な締め直しで改善するものと、構造部分の破損で安全性を確保しにくいものは分けて考える必要がありました。
無理な補修で使い続けるより、交換部品の有無をメーカーへ確認したり、本体の買い替えを検討したりするほうが安心できるケースもあります。
まとめ:ベッドのギシギシ音は発生場所を見分けて対処しよう

ベッドのきしみ音は、フレームだけでなく「すのこ・脚・床・マットレス」など複数の場所から発生する可能性があります。
まずは症状ごとの確認ポイントを振り返ってみましょう。
| 症状・状況 | 考えられる原因 | まず確認したいこと |
|---|---|---|
| 寝返りのたびに鳴る | 接合部・すのこ | 音が出る位置 |
| ベッド全体を揺らすと鳴る | フレーム・脚 | ネジやボルトの緩み |
| 中央付近を押すと鳴る | すのこ・マットレス | 単体で音が出るか |
| ベッド全体がグラつく | 脚・床 | すべての脚の接地 |
| 大きな音と沈み込みがある | フレーム破損 | 割れや変形の有無 |
まずは音の発生場所を切り分ける
ベッドがギシギシ鳴ったら、最初から修理や買い替えを考える必要はありません。
「マットレス→すのこ→フレーム→脚・床」の順に確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
家庭で確認できる範囲から試す
まず確認したいのは次のポイントです。
- ネジやボルトに緩みがないか
- すのこがずれていないか
- ベッドの脚が安定しているか
- フレームに割れがないか
- マットレス単体でも音がするか
原因が分からないまま部品を強く締めたり、潤滑剤を大量に使用したりするのは避けましょう。
破損がある場合は無理に使い続けない
フレームの大きな亀裂、すのこの破損、脚のぐらつき、金属部品の変形などが見つかった場合は、安全性を優先することが大切です。
部品交換で対応できるのか、修理が必要なのか、本体を買い替えたほうがいいのかを状態に合わせて判断してください。
ベッドのギシギシ音が気になったら、まずは音が出る場所をひとつずつ確認し、原因を切り分けてから必要な対処を進めていきましょう。
ベッドまわりをより快適に保ちたい方は、寝具や湿気などによる寝室の臭い対策についてまとめたこちらの記事もあわせてご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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