畳に白っぽいものや黒い点が見つかると、「すぐ拭いて大丈夫?」「カビ取り剤を使ってもいい?」と迷いますよね。
しかも、畳は素材によって適した手入れ方法が異なるため、一般的な床と同じ感覚で掃除すると傷める可能性があります。
「自分で掃除して良い状態なのか分からない」
「カビが残っているのか、単なる変色なのか判断できない」
「畳の裏や床側まで確認するべきか迷う」
特に、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、見た目の色だけでカビの種類や深刻さを判断するのは難しく、まずは「どんな畳か」と「どこまで広がっているか」を確認することが大切です。
そこで本記事では、畳の素材に合わせたカビの取り方から、交換や相談を検討する目安まで順番に解説します。
- 畳の素材による手入れ方法の違い
- 白・緑・黒っぽく見えるときの確認ポイント
- 天然い草の畳にカビが出たときの掃除手順
- 避けた方がよい掃除方法や薬剤の使い方
- 表替えや新調、専門店への相談を考える目安
まずは、目の前のカビをすぐにこすったり濡らしたりせず、畳の状態を確認するところから始めましょう。
畳のカビを見つけたら「素材」と「状態」を確認する

畳にカビらしきものを見つけても、最初から掃除方法を決める必要はありません。
素材・広がり方・臭いなどを確認すると、自宅で対処できる範囲かどうか判断しやすくなります。
| 番号 | 最初に確認すること | ポイント |
|---|---|---|
| ① | 畳の素材 | 天然い草・和紙・樹脂などを確認する |
| ② | カビらしきものの状態 | 色だけでなく広さ・臭い・毛羽立ちを見る |
| ③ | 自力で対処できる範囲 | 広範囲・再発・強い臭いは無理をしない |
① 天然い草・和紙・樹脂で掃除方法が違う
昔ながらの畳表には天然のい草が使われていますが、現在は和紙を加工したタイプや樹脂を使ったタイプもあります。
そのため、「畳なら全部同じ掃除方法で大丈夫」と考えない方が安心です。
| 畳表の主な種類 | 特徴 | カビが気になるときの基本姿勢 |
|---|---|---|
| 天然い草 | 天然素材で湿気を吸放出する | 水分を残さず、乾燥を重視する |
| 和紙系 | 加工された和紙を使用 | 製品ごとの手入れ方法を確認する |
| 樹脂系 | 樹脂素材を使用 | 水拭きできる製品もあるが説明書を優先する |
| 素材不明 | 見た目だけでは判断しにくい | 強い薬剤を使う前に施工店や畳店へ確認する |
特に和紙系・樹脂系は、天然い草より水や汚れに強い製品もあります。
一方で、表面加工を傷める可能性もあるため、メーカーや施工時の説明書が分かる場合は先に確認してください。

僕もリユース品を扱っていた際は、素材が分からないものへ強い洗剤を最初から使わないようにしていました。
見た目が似ていても素材によって反応が異なるため、「何でできているか」を確認するひと手間は意外と重要です。
② 白っぽい・緑っぽい・黒い跡で状態を確認する
畳のカビは白や緑、黒っぽく見える場合がありますが、色だけでカビの種類や危険度を断定することはできません。
見た目だけでなく、表面の状態や広がり方も一緒に確認しましょう。
| 見た目 | 確認したい状態 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 白っぽくふわっとしている | 表面だけか、広がっているか | 触る前に乾燥させて状態を確認 |
| 緑・青緑っぽく見える | 点状か面状か | 広範囲なら無理にこすらない |
| 黒い点・黒ずみ | 表面に付着しているか、色が残っているだけか | 掃除後も残るなら変色の可能性も考える |
| 見た目より臭いが強い | 畳の隙間や裏側から臭わないか | 表面だけで判断しない |
また、一部分だけに出ているのか、複数枚へ広がっているのかでも判断は変わります。
畳の縁や隙間まで広がっている場合は、表面掃除だけで済ませない方が良いケースもあります。
見た目では発生源が分からず、カビ臭だけが残っている場合は、畳以外の場所も含めて臭いの発生源を確認してみましょう。
③ 自分で掃除するか畳店へ相談するか判断する
表面の一部に発生した軽いカビなら、自宅で対処できることがあります。
しかし、畳の奥まで影響している可能性がある場合は、繰り返し掃除するより専門店へ確認した方が負担を減らせます。
| 状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 表面の一部分だけに見られる | 自宅での掃除を検討 |
| 数枚の畳へ広がっている | 原因確認と専門店への相談も検討 |
| 強いカビ臭が続く | 畳の裏や畳床まで確認する |
| 掃除しても短期間で再発する | 表面以外の湿気を疑う |
| 畳がふわふわする・へこむ | 畳床の傷みも含めて相談する |
「少し黒いからすぐ交換」「白いから軽症」と見た目だけで決める必要はありません。
まずは表面の状態と、畳そのものに傷みがないかを分けて確認しましょう。
畳のカビの取り方【傷めにくい掃除手順】

天然い草の畳は、最初に乾燥させてからカビを取り除くのが基本です。
一方、加工された畳は対応方法が異なる場合があるため、素材に合わせて進めてください。
| 番号 | 掃除のポイント | 基本的な考え方 |
|---|---|---|
| ① | 天然い草 | 乾燥→除去→拭き取り→再乾燥 |
| ② | 和紙・樹脂 | 製品ごとの手入れ方法を優先 |
| ③ | 避けたい掃除 | 水分や強い薬剤を自己判断で多用しない |
① 天然い草の畳は乾燥させてからカビを取り除く
天然い草にカビが生えた場合、濡れ雑巾ですぐに拭くのではなく、まず部屋と畳を乾燥させます。
湿った状態で強くこすると、カビを畳の目へ押し込んだり水分を残したりする原因になります。
基本的な掃除の流れ
| 手順 | 方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 | 換気や除湿で畳を乾燥させる | 雨天時は無理に窓を開けない |
| 2 | 畳の目に沿って掃除機をゆっくりかける | 強く押し付けない |
| 3 | 残った部分をやさしく取り除く | ゴシゴシこすらない |
| 4 | 消毒用アルコールを含ませた布で拭く | 畳縁など目立たない部分にも注意する |
| 5 | 最後に十分乾燥させる | 水分や湿気を残さない |
カビを掃除するときは、部屋の換気を確保し、必要に応じてマスクや手袋を使用すると作業しやすくなります。

カビが大量に舞うような状態なら、自分で無理に作業しない方が安心です。
尚、畳を拭く際はアルコールを大量に染み込ませる必要はありません。
使用後に湿った状態を長く残さないことまで含めて、ひとつの掃除と考えましょう。
② 和紙・樹脂畳は製品の手入れ方法を優先する
和紙系や樹脂系の畳は、天然い草とは性質が異なります。
製品によっては水拭きや特定の漂白剤に対応しているものもありますが、すべての加工畳へ同じ方法を使えるわけではありません。
| 確認するもの | チェック内容 |
|---|---|
| 施工時の資料 | 畳表の商品名や素材 |
| 製品の説明書 | 水拭き・薬剤使用の可否 |
| メーカー情報 | カビ発生時の推奨手入れ |
| 不明な場合 | 畳店や施工店へ確認 |
そのため、ネット上で見つけた「畳にはこの薬剤」といった方法を、そのまま別素材へ流用するのは避けましょう。
素材が分からない場合ほど、まず穏やかな方法から確認する方が失敗を防ぎやすくなります。
③ 畳カビで避けたい掃除方法
早く落としたいからといって、薬剤や水分を増やせばきれいになるとは限りません。
特に天然い草は水分を含むため、掃除後の湿気を増やす方法には注意が必要です。
| 避けたいこと | 理由 |
|---|---|
| 濡れ雑巾で何度も水拭きする | 畳へ余分な水分が残りやすい |
| カビを強くこする | 畳表を傷めたり奥へ押し込んだりする可能性がある |
| 素材確認なしで塩素系漂白剤を使う | 変色や傷みにつながる場合がある |
| 複数の洗剤や薬剤を混ぜる | 危険な反応を起こすものがある |
| 掃除後すぐ布団やラグを戻す | 湿気が抜けにくくなる |
重曹や酢など身近なものを使った掃除方法も見かけますが、「自然素材だから何にでも安全」とは限りません。
畳表や畳縁への影響もあるため、素材と推奨されている方法を確認してから使用してください。
畳以外の場所にもカビが広がっており薬剤を使う場合は、素材だけでなく安全な使用手順も確認しておくと安心です。
黒い跡・臭い・再発が残るなら畳の裏まで確認する

表面を掃除しても黒い跡や臭いが残る場合、同じ作業を何度も繰り返すだけでは解決しないことがあります。
ここでは「まだ掃除が必要なのか」「畳そのものを確認する段階なのか」を切り分けます。
| 番号 | 気になる症状 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| ① | 黒い跡が残る | カビそのものか着色かを見る |
| ② | 同じ場所に再発する | 畳の裏・床側・周囲の湿気を確認 |
| ③ | 臭いや傷みが強い | 表替え・新調・専門店への相談を検討 |
① 黒い跡が残っても無理にこすらない
掃除後に黒っぽい跡が残っているからといって、必ずしもカビが活動したままとは限りません。
カビや汚れによる色素が畳表へ残り、シミや変色のようになっている場合があります。
| 掃除後の状態 | 確認ポイント |
|---|---|
| 黒い色だけ残る | 広がっていないか様子を見る |
| 毛羽立ちや粉っぽさが残る | 除去が不十分な可能性を確認 |
| 臭いが続く | 表面以外も確認 |
| 数日~短期間で広がる | 再発原因を探す |
跡を消そうとして強くこすると、畳表そのものが傷み、かえって目立つことがあります。
色が残った場合は「完全に白くする」ことより、再び広がっていないかを見る方が重要です。
② 同じ場所に再発するなら畳表だけが原因とは限らない
何度掃除しても同じ場所へカビが出る場合は、畳表だけを掃除し続けても改善しない可能性があります。
畳の下や床側、隣接する壁などへ湿気がたまっていないか確認しましょう。
| 再発する場所 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 壁際 | 壁との隙間や結露 |
| 家具の近く | 空気が滞留していないか |
| 布団を敷いている場所 | 寝汗や湿気が逃げているか |
| 同じ畳だけ | 畳の裏や床側に異常がないか |
| 部屋全体 | 室内湿度や換気状況 |

僕がリユース品を扱っていたときも、表面より家具の底面や壁に近い部分へカビ臭や変色が出ているケースがありました。
見える面だけを掃除して再発する場合は、「その下や裏に何があるか」を確認する視点が役立ちます。
特に家具を置いている場所の近くで繰り返す場合は、畳だけでなく家具の背面や壁際にも湿気が残っていないか確認してください。
③ 表替え・新調・畳店への相談を考えるケース
畳は表面だけを交換する「表替え」ができる場合もあれば、畳床を含めて新しくした方がいい場合もあります。
どちらが適しているかは、カビだけでなく畳床の傷みも含めて判断します。
| 状態 | 検討したい対応 |
|---|---|
| 畳表の傷みや変色が中心 | 表替えを相談 |
| 畳がふわふわ・凸凹している | 畳床を含めて確認 |
| 畳の裏までカビ臭が強い | 専門店へ相談 |
| 広範囲に繰り返し発生する | 原因確認後に交換を検討 |
| 長期間使用している | 現在の状態を専門店に見てもらう |
また、畳を新しくしても室内側の湿気が解決していなければ、再び同じ場所にカビが出る可能性があります。
交換する場合も、再発していた原因を確認してから進めることが大切です。
畳のカビを繰り返さないために見直すこと

カビを取り除いた後は、畳そのものへの湿気のたまり方を見直します。
ここでは部屋全体の湿気対策を細かく広げず、畳と直接関係するポイントだけに絞ります。
| 番号 | 見直したいこと | 畳への影響 |
|---|---|---|
| ① | ラグやカーペット | 畳表から湿気が逃げにくくなる |
| ② | 布団の敷きっぱなし | 寝汗や湿気が畳側へ残りやすい |
| ③ | 部屋側の湿気 | 畳だけ掃除しても再発することがある |
① 畳の上にラグ・カーペットを敷きっぱなしにしない
畳の上へラグやカーペットを長期間敷いたままにすると、畳表の状態を確認しにくくなります。
また、敷物との間に湿気やホコリがたまりやすいため、カビが気になる部屋では注意が必要です。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 定期的に敷物を外す | 畳表の湿気や変色を確認する |
| 掃除する | ホコリや食べこぼしを残さない |
| 乾燥させる | 畳と敷物の両方を乾かす |
| カビが出ている間 | すぐに敷物を戻さない |
「隠れて見えないから大丈夫」ではなく、敷物の下ほど定期的に確認しましょう。
② 布団は敷きっぱなしにせず畳側も乾かす
畳の上へ直接布団を敷いて寝ている場合は、布団だけでなく畳側にも湿気が移ります。
そのため、布団を上げた後に畳を乾燥させる時間を作ることが重要です。
| チェックすること | 対応 |
|---|---|
| 朝まで布団を敷いている | 起床後に上げる |
| 畳がしっとりしている | 乾燥させてから次に使う |
| 同じ場所だけ変色する | 布団下の状態を定期的に確認 |
| 布団側にもカビがある | 畳と布団を別々に確認する |
特に毎日同じ位置へ敷いていると変化に気づきにくいため、ときどき畳表まで確認しておくと早期発見につながります。
畳だけでなく布団側にも黒い点やカビ臭がある場合は、寝具の乾燥・手入れ方法もあわせて確認しておきましょう。
③ 部屋側に原因がある場合は畳だけを掃除しない
畳をきれいにしても、部屋そのものが高湿度の状態なら再発する可能性があります。
ただし、ここで部屋全体の湿気対策を細かく広げる必要はなく、「どこを確認するか」だけ押さえておけば十分です。
| 状況 | 確認する場所 |
|---|---|
| 北側の和室 | 窓・壁際・結露 |
| 家具が多い | 家具裏・壁との隙間 |
| 押し入れがある | 内部の湿気やカビ臭 |
| 洗濯物を室内干しする | 部屋全体の湿度 |
| 雨の日が続いた後に出る | 換気・除湿状況 |

僕もカビ臭のあるリユース品を扱った経験から、品物だけを拭いても、保管場所の湿気が強ければ臭いやカビが戻りやすいと感じていました。
畳でも同様に、繰り返す場合だけは「畳以外の場所」を確認すると原因を絞りやすくなります。
特に北側の和室だけでカビを繰り返す場合は、畳ではなく窓・壁の冷えや結露が関係している可能性もあります。
まとめ:畳のカビは「何の畳か」を確認してから落とそう

畳にカビを見つけたときは、すぐに強い洗剤で落とすのではなく、まず素材と発生範囲を確認しましょう。
天然い草と和紙・樹脂系では適した手入れ方法が異なるため、素材が分からない場合は無理な掃除を避けることが大切です。
また、黒い跡や臭いが残る場合、表面だけの問題とは限りません。
掃除しても短期間で再発するなら、畳の裏・床側・部屋の湿気まで確認してみてください。
| 確認する順番 | 判断すること |
|---|---|
| ① 素材 | 天然い草・和紙・樹脂などを確認 |
| ② 状態 | 広さ・臭い・再発の有無を見る |
| ③ 掃除 | 素材に合う方法でやさしく除去 |
| ④ 経過 | 黒ずみや臭いが広がらないか確認 |
| ⑤ 相談 | 再発・広範囲・畳床の傷みは専門店へ |
「畳のカビ=すぐ交換」と決める必要はありません。
一方で、何度も同じ場所へ発生するなら掃除だけを続けず、表替えや新調を含めて畳店へ相談することも選択肢に入れておきましょう。
畳だけでなく部屋全体がジメジメしている場合は、再発を防ぐために室内の湿気がどこから来ているのかも一度確認してみてください。









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